すざくの成果と超新星 SN1006

すざく」が早速ものすごい成果を出しまくっています.

ISAS | X線天文衛星「すざく」による観測結果、国際会議で発表 / トピックス

今月中旬には、日本天文学会欧文報告「すざく特集号」が発行される事となり、科学論文25編とハードウエア/ソフトウエアに関する論文5編が掲載されます。

すげー.

とりわけ300光年離れたSgr B分子雲では1994年の「あすか」観測で1個の塊が10年後の「すざく」観測で2個検出されている。これは300年前に突然、大規模な爆発がおこり、そのX線前線が、「あすか」観測時(1994年)に一つの分子雲に、わずか10年間後(「すざく」観測時)にもう一つの分子雲に到達したものである。銀河中心大質量ブラックホールの大爆発の瞬間を初めて検出したと言える。

300 年前のイベントにちょうど立ち合わせている幸運.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061207-00000009-kyt-l26

藤原定家の日記「明月記」に登場し、人類の記録で最も明るく輝いたとされる1006年の超新星「SN1006」の明るさは、三日月と半月の間の「5日の月」に相当する「マイナス8・5等級」と推定されることが、エックス線天文衛星「すざく」の観測で分かり6日、小山勝二京都大理学研究科教授らのグループが発表した。

7100 光年先にあるのにマイナス8.5等級…そんな天体に一度お目にかかってみたいものです.まあ,あまり近すぎたり,ガンマ線バーストだったりしたら危ないですが.ちなみに APOD には当時の想像図が載ってます.
APOD: 2006 April 30 - 1006 AD: Supernova in the Sky