松浦晋也氏のコラム「商用打ち上げの鍵になるか H-IIA204 とETS-VIII 衛星バス」

「宇宙開発を読む」の第 7 回です.

204型はETS-VIIIを打ち上げるためのみに開発されたのである。

これは知りませんでした.

H-IIA204は、商業衛星打ち上げ市場に三菱重工業が食い込むための重要な武器となる可能性が高い。

かつて1990年代前半の商業打ち上げ全盛の時期、「高価格で国際競争力がない」と言われた日本のロケットだが、その後市場の縮小という状況の変化で、そのポジションはそう悪いものではなくなっている。アメリカの「デルタ」「アトラス」は、商業打ち上げから事実上撤退し、官需主体で運用されている。安価を武器にしたロシア製ロケットは、最近、大陸間弾道ミサイルICBM)を転用した 「ロコット」「ドニエプル」の失敗が続いている。

204型を得たことで三菱重工業は、市場の主要なニーズにほぼすべて対応可能になる。

確かに 90 年代と比較すると風向きはだいぶましになってきてる気はします.