松浦晋也のL/D - 「はやぶさ2」その3:5億円の、それ以上の資金の集め方

その 3 が出ました.

サイエンスライターの人って M 氏かな?ぐぐった感じでは見つからなかったので私信かなにかでしょうか.


うう,かなり痛いところをついてきてますが,まあ科学技術一般からすると正論だと思いますね.ある意味,日本の宇宙開発体制の悪い意味での特殊性を如実に物語っているともいえます.結局は JAXA 内部の問題に帰着せざるを得ない.好きでそうなってるわけではないけど.


で,募金の件ですが,かつしか天文セミナー☆はやぶさ-2に予算の手を - ☆惑星猫☆

独自で資金を集めるにしても、JAXAは税金で運営しているため、寄付金を募るわけにもいかないそうです。

とあったのを以前読んで,あ,募金はだめなのか,と思っておりました.資金の集め方については松浦氏が今回かなり調査されてますが,JAXA がそれを受領できるかどうか,というのはどうなんでしょうね??

ていうか宇宙業界は全く素人なのでよくわかってないんですが,そもそも JAXA が使えるのは国から交付される予算だけなのでしょうか? たとえばいわゆる競争的資金は使わないんでしょうか.億単位のものとかかなりあると思いますが.あるいは企業との共同研究や寄附講座で資金をもらう.JAXA でだめなら総研大のほうでお金を集められないものでしょうか.もしくはロケットや衛星に広告を載せる(ALOS の時に少しやってましたね).はやぶさ2の機体に描かれた広告をミネルバ2が撮ったらすごいと思いますが.ROBO-ONE 宇宙大会は民間から資金を募るそうですが,その手法などは今後参考にしていく必要があるかも知れません.
そして募金.あるいはファンド形式のもの.日本には,宇宙のためならお金を出しても良いという人が大勢います.宇宙開発にいくら払える? | スラドによると

河北新報社によると、JAXAの宇宙開発にいくら払える?とのアンケートに1人あたり約8000円という発表があったそうだ。

なんていう話もあったりします.資金援助したいという人と,資金がなくて困っている人とがいて,両者をつなぐことができないとするとなんとも勿体無い話ですので,この手の話は意外と真剣に考えるべきなのかも知れません.もう少しフィージビリティを見極める必要がありそうです.あと,少し遠回りにはなりますがわりと効果ありそうな話として,日本惑星協会を宇宙開発の圧力団体として機能させるべきだという意見もあります.


で,仮に募金メソッドに有効性と実現可能性が認められたとして,誰がやるかという問題があります.今回はやぶさ2支援キャンペーンを勝手に張ったうちのまとめ Wiki がどうせ音頭を取るんじゃね?,と思われる方も多いかと思います.ですが…ですがですね,ちょっと管理人,キャンペーン張るだけでも限界でして*1,現在も今後も募金まで運営している余裕がないというのが実情です.すみません.そもそもお金を扱う以上,監査する人を含めて複数の人間を立てて事務局でも作らないとやっていけないでしょう.ですので,仮に募金やろうぜということになった場合,どなたかにお願いすることになる,ということを今からお断りしておきます.ただしそれをアナウンスしたり情報をまとめたりするという点では,まとめ Wiki としてできる限りの手伝いをしたいと考えています.

*1:いや自分が自己満足で勝手に Wiki 作ったりキャンペーン張ったりしてるだけなんで,非難は覚悟の上ですが.