松浦晋也のL/D: 帰還開始にあたって補足

松浦さんから補足記事が出ました.

これは運用チームに多大な負荷をかける事態だ。これから最長で3年、運用チームは土日祝日関係なく、毎日気の遠くなるような低ビット通信で「はやぶさ」と格闘しなくてはならない。

運用チームの人数は決して多くない。正直、メンバーの健康が心配だ。計画的に人材を育成して投入し、一人ずつの負荷を軽減し、常にクリアな頭で判断できる状態を保てるだろうか。

 探査機に余裕がないなら、今からでも手配できる地上側の体制に余裕を持たせるべきなのだ。

はやぶさプロジェクトチームのメンバー(とメーカーさん)の健康は本当に心配です.ファンとしては何も手伝えないのがもどかしいですね….ボランティアでもよいから運用を手伝いたいくらいですが,なかなかそうもいかないですよね.

文中で,南極探検のシャックルトンの名が出てきました.そういえば,はやぶさとはあまり関係ありませんが,アメリカの月面基地の設置予定地は月の南極のシャックルトンクレーターでした.

「危険な旅に男求む。低報酬、厳寒、何ヶ月もの完全な闇、常なる危険。生還は疑問。成功すれば名誉と名声あり」

有名な言葉ですね.ただ,願わくばはやぶさチームにはもう少しましな条件を提示したいところです(笑).ぎりぎりでの運用は,後から振り返れば美談になりますが,それがスタンダードになるようなことになってはいけないと思います.