九工大・趙先生のコラム

はやぶさ太陽電池アレイを試験された,九工大の趙先生によるコラムです.

はやぶさを作っていたときに、海外の衛星事故の話が入ってきて、関係者は皆心配になりました。なぜならはやぶさも100ボルト(実際には120ボルト)で発電することになっていたからです。はやぶさ太陽電池アレイはそんなにサイズは大きくないのですが、メインエンジンである電気推進ロケットがはやぶさの電力の殆どを使い、それも1000ボルトを超える高電圧で使うので、それなら最初から高電圧で発電した方が都合が良いからです。ともかく打ち上げ前に大丈夫かどうか試験しようということになりました。そこで白羽の矢が当たったのが趙研究室です。何故かというと、その当時日本でその太陽電池アレイの放電の専門家が3人だけで、試験をできる状態にあったのが九工大だけだったからです。

太陽電池アレイの高電圧化の話も夢があって素晴らしいです.実用化を望みます.