宇宙航空研究開発機構の整理合理化案

行政改革推進本部」のページに,9/12 に出された各独法の整理合理化案が載っていました.

JAXA については以下にまとめられています.

時間がないのでざっとしか読んでいませんが,あまり大きな整理とか廃止とかの話はとりあえずないように見えます.ただこの文書がすごいのは JAXA の様々な事項に関する数字が大量に載っていることで,外部の人間にとっては大変貴重な資料です.

国からの財政支出額などかなり詳しく出ていますので,気になる人には参考になるでしょう.各事業所ごとの配分も出ています.例えば平成 20 年度の予算要求額は,筑波 71%,相模原 11%,調布 8%,種子島 4%,丸の内 3%,角田 1%,といった感じになります.

「宇宙科学研究・大学院教育」については,

総合科学技術会議「宇宙開発利用の基本戦略」等を踏まえ、我が国の独自性を重視した研究開発を推進し、小惑星探査機「はやぶさ」等で人類史上初の成果を創出。また、同戦略にあるとおり国際協力を進め、共同プロジェクトや共同観測を実施。第3期科学技術基本計画で重要な研究開発課題とされている「太陽系探査」や「宇宙天文観測」を重点的に推進。

小惑星探査機「はやぶさ」が人類史上初めて小惑星への着陸に成功し、またX線・赤外線・電波等の天文観測において世界最高水準の科学成果が上げられる等、世界最先端の科学的知見が得られており、十分な成果が得られているものと考える。

宇宙科学研究本部においては、従来より理学委員会・工学委員会に外部専門家が参画し、国内外の第一線級の研究者による外部評価が行われ、小惑星探査機「はやぶさ」が人類史上初めて小惑星への着陸に成功するなど、優れた成果が創出されている。今後は、イノベーション25でも触れられているとおり分野融合研究等を促進することで、一層広い視野をもって独創的な研究が進むことが期待され、またこれにより分野間の切磋琢磨が促進されることから、分野横断的な議論の場を設置し、国内外の第一線級の研究者の積極的な参画を進め
ることで、より広い目で世界最先端の優れた成果を達成することを目指し、研究課題の重点化を行う。

というような評価が出ています.

一般から送られたメールのうち主なものはイントラネットに掲載して役職員への展開を図っているとのこと.

また、HP読者からの問い合わせを、双方向の理解増進活動として対応。(平成18年度2050件)主な意見についてはイントラネットホームページに掲載し、JAXA役職員への展開を図った。その他各種シンポジウム開催時にアンケートを実施する等の取組も推進している。

中期目標の決め方の話.

さらに、中期目標を定める際には「宇宙開発に関する長期的な計画」(総務大臣文部科学大臣国土交通大臣決定)に基づくよう法定されているが、本計画の策定時にはパブリックコメントを実施している。

外部企業等への資金の流れは 1,000 円未満の案件まで記載されていて面白いです.他にも JAXA の職員宿舎がどこにあるかとか(鳩山の宿舎は売却されるようです),へぇーという感じ.