JAXA タウンミーティング鳥取の報告

出てます.

タウンミーティングの質疑って,宇宙開発オタのマニアックな質問と,ちょっとピントずれちゃってる系の質問とに見事に二分されるから面白いですねw

日本の政府は非常に借金を負っておりまして、厳しい状況の中で宇宙開発をやっています。私どもこういうタウンミーティング等でいろいろ直接皆さまのご意見をお聞きすると、「ロケット等には、1800億円ぐらいJAXAは年間かかっています。それは国民一人で言うと、1000円とかそういうことになるかもしれません」と言うと、よくやっていると、もっと頑張れという意見も結構あります。ただそれは、通常の状態で、JAXAの宇宙事業は今、成功していて、良い雰囲気ですので、そういうお話になるんですが、例えば、種子島でロケットを上げて、失敗した。衛星も積んでいますから、それもみんな海の中に入った。そうするとおそらくその1年ぐらい、直後はもっとすごいんですが、宇宙開発の在り方を含めて、何やっているんだ、と、どういうことをやっても、そういう図式になってしまいます。

JAXAはPRが下手だ。CMを打て、コマーシャルメッセージを打てと言われて、どんどん私ども考えているのですが、それは皆さんの税金でやっているわけですから、ロケットとか人工衛星開発の方に私どもは資源を注ぎ込むわけです。こういうことをやっていますよ、と、ゴールデンタイムにテレビコマーシャル打つようなことはできないという状況で、どういう形で私どもの実態を、状況を、あるいは将来計画を知っていただくかについて、いつも苦慮しています。インターネットでは、皆様がアクセスしていただければ十分答えられる、あるいは十分な情報が私どものホームページにあるんですが、これはあくまでもアクセスした方だけのお話であって、インターネット、パソコンなんかに接していないという人達も結構まだいらっしゃるわけなんです。

広報の問題は難しいですよね.JAXA は独法・政府系機関の中では群を抜いてよくやっていると思いますが,同時にまだまだ足りないなあとも思っています.

参加者:国は大きな借金を抱えていますのでなかなか予算の確保ができないと思うんですが、ここにこうやって集まっていらっしゃる方は非常に関心がある方がやっぱりいらっしゃるんですよね。そういう方たちから何とか、少しずつのお金でも集めるような、基金みたいのをつくってカンパしてもらう。そういうやり方はできないのでしょうか。「はやぶさ」が飛んだとき、非常に自信を失っていた日本人に、大きな希望とか、夢をもたらしてくれたと思うんです。今回の「かぐや」が美しい映像を送ってきてくれたりとか、日本人として誇らしく思っているんです。それで応援している方もたくさんいらっしゃると思うんです。だけど政府はお金がないとか言っている。じゃあ何とかしなくちゃいけない。やはり国民自身が、小さな金額になるかもしれませんが、それも塵も積もれば山となるというかっこうで、何とか応援したいと思うんです。そういうのができれば私たちも、年に千円とか、少ないかもしれないですが、そういうのをどんどん皆から集めていけばかなりの金額になるのじゃないかなと思います。
矢代広報部長:ありがとうございます。実は今年、別の場所でタウンミーティングやった時に、全く同じような観点で、科学衛星に対する寄付金の話などが出ました。今それをJAXAの中で具体的に受け入れられる方法があるのか検討している最中です。もしもこの結論が出ましたら、タウンミーティングのホームページのところに、結論が出ましたというような形で報告をさせていただきたいと思います。

お,これはいいニュース.ぜひ,寄付できるようにしてほしいなあ.