「図録 王立科学博物館」

食玩シリーズ「王立科学博物館」のおまけブックレットを書籍化した本.「オタキング岡田斗司夫氏が手がけた本書は,まさに宇宙オタクのための本といった趣です.

以下,ネタバレ含みます.


食玩王立科学博物館」の最初のシリーズがタカラから発売されたのは 2003 年.当時,管理人は今ほど宇宙開発に興味を持っていなかったし,また食玩を買う習慣も持っていませんでしたが,それでもこのシリーズはいくつも買い漁ったものでした(コンプリートはしませんでした).

宇宙機の模型のクオリティの高さはもちろんですが,普通の食玩と大きく違うのは,宇宙機や宇宙開発史の薀蓄を詰め込んだ 8 ページものブックレットが付属していたこと.松浦晋也氏や江藤巌氏といった御馴染みのライターの寄稿や,モリナガ・ヨウ氏の精緻なイラストなど,宇宙マニアなら目を通さずにいられない内容.巻末のインタビューで岡田氏が語ったところによると,ブックレットは「本誌」と呼ばれ模型自体はオマケ扱いだったそうですが,なんというか,宇宙オタクが何を欲しているかを掴んでないとこういうことはできないよなあ,と感心します.

食玩のラインナップもまたマニア好みというか,実にツボを突いてますよね.さすがオタキング,オタクの心理をよくわかっているなあという気がします.今になって見返すとよくわかります(笑).落下する瞬間のミールなんて,普通思いつかないですよ.

管理人自身,ずいぶんこの本で勉強させてもらいましたが,やはり皆さんの知識と愛は大変なものですね.どっぷり浸かりたい時に最適です.