第 24 回 JAXA タウンミーティングレポート

6/21 に青森で開催された JAXA タウンミーティングのレポートが出ています.的川先生と河口先生が講演された回です.

的川:宇宙飛行士になりたいという人の中に、はじめからあきらめるという人もいて、そのときの誤解が幾つかあるんです。いろいろと出てきた典型的なものを御紹介しますと、近視だとだめだという誤解が広がっているんですが、これは間違いです。矯正視力が1.0というのが大体条件になっているようです。眼は大丈夫です。それから、虫歯があるといけない、という誤解。それは治せばいいので、一番初めにソユーズで飛んだ秋山さんという人は、虫歯を治してちゃんと飛んでいます。ただ、下手な医者だと、虫歯を治しても穴が中に残ったりするらしいんです。そうすると、上に行ってから微小重力でえらい痛くなるということがあるらしいので、いい医者にかかって、きちんと治せば大丈夫だそうです。誤解で一番多いのは、給料がうんと高いんじゃないかという誤解です。これは全く間違いで、今、日本人の場合は、JAXAの職員になって、それで飛ぶわけですが、JAXAの普通の職員と同じ年齢層の人と全く同じで、宇宙飛行士になって飛んだら手当てがちょっとだけありますが大したことがないです。

参加者:先ほどのお話では、「はやぶさの運用をしている最中に随分神頼みされたとおっしゃいましたけれども、それは効き目があった気がしますか。そのように神頼みをされたということは、「神はいるんじゃないか」という気がなさるということですか。
川口:効き目があった気はします。非常に変な言い方かもしれませんが、そうだと思っています。しかしながら、真意としては、神頼みするぐらいの心がけというか、それを持って取り組むということだと思います。ですから、神頼みそのものということではないですけれども、精神力ですね。そういうことが大事ではないでしょうか。

参加者:東北方面で宇宙の普及活動をしております。「はやぶさ」の活動などいろいろ紹介したりして、応援したいと思っているんですが、なかなかホームページを通して情報を得るのは非常に難しい。例えば「はやぶさ」がどこにいるんだろうということを調べたいと思ったところ、そのような情報がない。詳しい位置情報など、そういったものが発表されていれば、星図の中で「はやぶさ」はこの辺にいる、という応援がしやすかったところがありました。それから、いろんなプロジェクトのホームページですが、つくりはすごく丁寧な感じはするんですが、情報がなかなか更新されない、非常に古典的に凝っているんですけれども、例えば装置のこんな性能が確認できましたという情報が載ったままで、最近はどういう発見をしたのかがなかなかわからない。あと、組織の中の役割はよくわからないんですが、「はやぶさ」については、「はやぶさ」というページと、「はやぶさ」応援ページというのがあって、どっちが肝心なのかと思って、どういう体制で、どういうホームページがつくられているのでしょうか。
川口:御不便をおかけしているのかもしれませんが、ホームページの更新については心がけてまいりたいと思います。「はやぶさ」の現在の場所についても、もっと分かりやすく情報が提供できるようにさせていただきたいと思います。また、「はやぶさ」応援ページというのは、多分JAXAのホームページではない思いますが、それはJAXAとしてはどうしようもないところです。JAXA内に置かれている簡単なページも何か所かあるんですけれども、それについては今、アドバイスいただいたように、できるだけ改良してまいりたいと思います。よろしくお願いします。

わー.JAXA さんすいません.
…まあ,応援ページと言っても,はやぶさまとめ以外にもちろん松浦さんの L/D とか,なぜかドメイン切れになってますが MEF とか,秋津さんのはやぶさ2応援ページとか,加藤さんのページとか,その他もう数え切れないほどあるわけではありますが.

はやぶさまとめは,確かに公式サイトと紛らわしいかも知れないですね.もう少し注意書きが目立つようにしようかと思います.また,公式サイトの方もJAXA のページ,ISAS のページ,プロジェクト独自ページなど,あちこち情報が分散しててわかりにくいというのはありますね.Wiki を作ったきっかけの一つが,この辺の情報を整理したいということでした(結果的にはあまり整理できていませんが).

なお,次回の JAXA タウンミーティングは佐賀で開催され,宇宙研の井上一理事と阪本先生が講演されます.