Planetary Blog にはやぶさ長文記事

先日のはやぶさプレスリリースを受けて,Planetary Blog で Emily さんが長文の記事を載せています.平易な英語なので,時間があればぜひ全文読んでいただきたく思います.

印象に残った部分を超訳してみます(全部訳したかったのですが,さすがに余力が…).英語は苦手なので,間違いがありましたらご指摘下さい.

コンテナにサンプルが入ってないかも知れないというのであれば,はやぶさを地球に帰還させようとこんなに苦労する価値があるのだろうか,という疑問が生じます.私の直感では,もし JAXA の目標が小惑星のサンプルを持ち帰ることだけなのであれば,努力してみる価値はないかも知れない.その時間と予算を次のミッションに使ったほうがよいはずです.唯一私が思いつくのは,組織が深宇宙で困難な挑戦を扱う経験を組織として得るためということです.故障したはやぶさを扱うことで,JAXA は深宇宙飛行での困難に対処するというかけがえのない経験を積んだフライトエンジニアチームを養成しているのです.この経験ははやぶさを地球に帰還させる努力を続ける費用に見合う,と JAXA が判断したに違いありません.

写真のキャプションもなかなかです.

2005 年 11 月 10 日,はやぶさは太陽とイトカワの間を通過しながらこの写真を撮影しました.はやぶさの陰が小惑星の表面に見えています---ごく小さな探査機がごく小さな天体の上にごく小さな日食を起こしているのです.

追記:UMSF のほうにも投稿されてますね.

Wow -- that's really quite a story of patience in the recovery of a spacecraft...no attitude control fuel left and only one reaction wheel, so they used solar radiation pressure to orient the spacecraft for the return trip!