松浦晋也さんが公開する「夢の残骸」

松浦晋也さんが,1988 年に NASDA が作成した内部資料,「人工衛星等打ち上げスケジュール(一部想定)」という表を公開されています.

歴史的資料としての価値も大変なものですが,それにしても1988 年というとバブル景気の真っ只中.その後の日本経済の失速と「失われた 10 年」の重みが,90 年代の日本の宇宙開発の冬の時代とダブって見えます.まあ,この手の「夢の残骸」は NASDA に限らず世界中の宇宙機関に転がっているのでしょうが….

ただ,

当時、浜松町の本社広報で話を聞くと、「順調です、大丈夫です、問題ないです」という中身のない返事が返ってくるばかりで、そのこともマスコミの間でNASDAの信頼度を下げていた。

こういうのを目にすると,総じて旧 NASDA 陣営は昔よりは良くなってきているのだな,とは思いますね.そう思わなきゃやってられん(笑)