日米のドップラーデータ精度の差

1981年8月に打ち上げられた静止気象衛星2号機 (GMS-2) が、トランスファ軌道からドリフト軌道への軌道変換である AMF (Apogee Motor Firing) を行なった時のドップラー・データを解析した事がある(*)。その頃の日本のドップラー・データのランダム・ノイズは、100mm/s 前後の値であった。JPL のドップラー・データの精度は、当時の日本より100 倍も高精度であった。現在の JAXA のドップラー・データの精度をネットでざっと調べてみると、もうすぐ打ち上げられる Selene 月観測機の母衛星と新GN 局の間で約 2mm/s 、口径64m の臼田局と子衛星の間で 0.2mm/s という誤差であった。日米の差は殆どなくなっているのかも知れない。

日本も着実に精度を向上させているんですね.といってもアメリカはもっと先を行っているかも知れませんが….母衛星より子衛星のほうが精度が高いんですねえ.新 GN より臼田のほうが性能が良いということなのか??