はやぶさ2の実現が非常に難しくなっている

本日四日市市で開催された川口先生の講演「はやぶさ−太陽系大航海時代にむけて−」のレポを,うらにわ宇宙空間観測所さんが書いて下さいました(いつもありがとうございます).

そのレポで,はやぶさ2の実現が予算面できわめて難しくなっていることが明らかになりました.

ただし,極めて重要な事柄が一点。

それは,「はやぶさ2」の実現が非常に難しくなっている,ということ。
以前から言われていることではありますが,JAXAにおける優先度が低く,とてもこのままでは実現できそうに無いということです。当初予定では,「はやぶさ2」の目標天体 (1999 JU3)へのウィンドウは2010年と2011年の2つがありましたが,本日の資料ではウィンドウは2011年のみ,となっていました。詳細は不明ですがおそらく,開発期間の関係でウィンドウが減ってしまったと思われます。
はやぶさ2」を予定通り打ち上げるためには,これ以上の遅れは許されないというのが現状です。
もちろん,JAXAとしては「十分に検討している」わけですが,やはり予算は次世代地球観測衛星に優先的にまわされているのが実情のようです。
こんな状況を打破するためにも,JAXAや関係省庁へのメールが欠かせないな,と思った次第です。

これはまずいことになってきました.2011 年を逃すと後がありません.いろいろとピンチを凌いできた宇宙研ですがそれは技術上のピンチであって,予算ばかりは中の人がいくら頑張っても限界がありますからね.

管理人はもちろん地球観測衛星の重要性も多少は承知しているつもりですが(京都議定書関連の議論の主導権を握るためにこちらもけっこうシビアなんだそうです.はやぶさスレで教えてもらった),深宇宙探査機は打上げタイミングを逃すと数年待つ必要があるということと,惑星探査は国際競争が極めてシビアな分野であることの 2 点をよく考慮のうえで,優先度をよくよく検討していただきたいところです.

・宇宙開発を応援するには?
 Webでは,「勝手に応援ページ」ができて多くの人が応援してくれている。
 時期が来たら,また応援をお願いするかもしれない。

今すぐアクションを起こすべきなのかなとも思ったんですが,「時期が来たら」ということはやはり,応援が効果を発揮しやすい時期というものがあるんでしょうかね.それまで待ったほうが良いのかな.どうなんだろう.ともかく「時期が来たら」中の人や松浦さんから何か合図が欲しいところ.

多分,日頃から JAXA 上層部にこつこつファンアピール & 時期が来たら高密度で一気に上層部と関係省庁にメル突,というのが一つの方策なんだろうな.というわけで,はやぶさ2応援に関しては,手前サイトで恐縮ですが以下をご覧下さい.