荒川区から衛星打ち上げを応援する会

東京都荒川区の都立航空高専が来年 H-IIA との相乗りで打ち上げる小型衛星 KKS-1 を支援しようと,「荒川区から衛星打ち上げを応援する会」が発足したそうです.寄付者の氏名はマイクロフィルムに焼き付けて搭載するとのこと.

この小型衛星は、15歳から21歳の世界最年少級の衛星開発であり、打上げが成功すれば、15センチ角の立方体形状としては、リアクションホイールによる3軸姿勢制御と半導体レーザーを用いた火薬着火により推進力を得るマイクロスラスタが世界初の快挙となります。

 今後、打ち上げ本番に向け、発射基地がある鹿児島県の種子島に出向くことになるが、旅費の工面も悩みだ。石川講師が「一回の旅費で十万円ほどかかる。公費では賄えない」と悩んでいたところへ、東京商工会議所荒川支部が「開発に携わった学生全員を発射に立ち会わせたい」と支援に名乗りを上げた。

 同支部の竹内一会長(64)は「産学官の連携に有意義な内容で生きた教材。下町の技術も役立っている。地域の人たちがもっと興味を持てるように盛り上げたい」と話しており、二十三日に「応援する会」を設立。企業や町内会などの団体は一口一万円以上、個人は一口五百円、学生は一口二百円で寄付を募る。

 「心意気がありがたい。お礼に寄付してくれた方々の名前を衛星に添付したい」と石川講師。衛星のアルミ板に寄付者の名前やメッセージを書いたマイクロフィルムを張り、一緒に宇宙を旅させたいという。

 問い合わせは、東京商工会議所荒川支部=電03(3803)0538=へ。