「科学技術動向」8 月号に日本の月惑星探査特集記事

文科省の関連団体らしい NISTEP がまとめている「科学技術動向」8 月号に日本の月惑星探査に関する調査記事があり,はやぶさ,かぐやなどについて高く評価されています.

我が国の「はやぶさ」は、トータルパッケージとして、今後の太陽系小天体探査の一つの技術体系とも言えるイオンエンジンを使用する惑星間往復航行、能動型表面試料採取およびカプセル回収(2010年6月実証予定)によるサンプルリターン技術の実証にほぼ成功した。他国の追随を許さない我が国独自の宇宙技術を確立したと言える。

人類初めての試みである小惑星への「はやぶさ」のタッチダウン成功、さらにはその後の推進剤漏洩事故による満身創痍からの復活は、想定外の困難な事態に対し、諦めることなく臨む不屈の精神および適時・適切に対応し得る能力を有する優秀な研究者・技術者がISASに存在したことの証左であろう。