はやぶさサイエンスウィーク報告

★一般公開では大変盛り上がったはやぶさですが,8/1-2 にアストロダイナミクスシンポジウム,8/7-9 に月・惑星シンポジウムも終了し,しばらく大きなイベントのない日が続きました.


それが 8/15 に「はやぶさサイエンスウィーク報告」という詳細なレポートが ISAS のページにアップされました.
http://www.isas.ac.jp/j/snews/2006/0815.shtml
はやぶさシンポジウムや一般講演会(会津大),星雲賞受賞,藤原先生のお名前が小惑星 1991AF につけられたことなど盛沢山の内容です.特に関係者一同のサイン入りの Science 表紙,
http://www.isas.ac.jp/j/snews/2006/image/0815_1.jpg
参加者集合写真(中央の女性がリポ D の瓶を持っている!)
http://www.isas.ac.jp/j/snews/2006/image/0815_2.jpg
は,はやぶさスレ住民を悶絶させましたw.


はやぶさシンポジウムは,次回はサンプルの初期分析が行われる 2010-11 頃を予定しているとのことです.サンプルが無事地球に届いて素晴しい成果が出ることを期待しています.


★同時に,「今日のはやぶさ」も 8/15 付けで地球からの距離が 279,153,600km に更新されています.一気に近づきましたね.これから冬に向けて,はやぶさは地球にどんどん近づきます.なお,9/4 頃にははやぶさは 2 度目の遠日点通過(1.7 AU)となります.
http://www.isas.ac.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml


ISAS ニュース,先々月号と先月号が PDF で出ています.特に 6 月号には,はやぶさの科学成果特集など興味深い記事が満載です.
http://www.isas.ac.jp/ISASnews/No.303/ISASnews303.html
http://www.isas.ac.jp/ISASnews/No.304/ISASnews304.html


ISAS ウェブページにも「次世代の小天体表面探査ローバの実現に向けて」というコラムが出ています.
http://www.isas.jaxa.jp/j/forefront/2006/yoshimitsu/index.shtml


さらに JAXA's 009 にも Science イトカワ論文の特集が 4 ページにわたって載っており,各論文の著者へのインタビューが載っています.
http://www.jaxa.jp/jda/jaxas/pdf/jaxas009.pdf


MYCOM PC からは,宇宙研一般公開や SELENE シンポジウムの詳細なレポートが出ており,今後のはやぶさシリーズに関する情報もいくつか見受けられますね.
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/08/02/isas/
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/08/22/selene/


JAXA 角田宇宙センター「空の日・宇宙の日」イベントでは,イトカワ上に地名「角田」がつけられたことを記念して,9/9 に川口淳一郎先生の講演会が開催されます.
http://www.iat.jaxa.jp/info/prm/2006/013/07.pdf


★さて,先週は惑星の新しい定義が決まったことで大きな話題になりましたね.
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000233.html
これによると,太陽系の惑星は 8 個となり,冥王星は新たに dwarf planet とみなされるそうです.また,小惑星や彗星などは small solar system body と総称されるようです.
太陽系の探査が進むことで我々の太陽系像も日々刷新されていきます.事実,はやぶさの探査によって小惑星に関する人類の認識は新たなものになりつつあります.


ちなみに議論が行われた IAU では,吉川先生によるはやぶさ関連のプレゼンテーションもあったようです.
http://mycasty.jp/spaceedu/html/2006-08/08-24-479525.html