宇宙開発委員会推進部会(第7回)議事録

今回は次期固体の話で,森田先生が参加されているのですが,かなり内容濃いですよ!

速度調整機能を有する液体推進系をオプションとして設定

使う燃料は今のところ、大きな声では言えないが、ミューファイブのSJで使っていたようなカートリッジ式のヒドラジンのエンジンを考えている。

おっしゃるとおり、外国から導入するSE(システムズエンジニアリング)の方式がただ一つ正しいというわけではなくて、実際にMシリーズロケットを開発してきた旧宇宙研のやり方にもきっといい部分があるはずだということで、我々の役割としては、そういう宇宙研時代に培ってきたやり方のいい部分を抽出して、これから外から見てもわかりやすい形で整理されているSEと融合していくということを是非考えていきたいと思っている。

【松尾委員長】
 私はオブザーバーであるので拍手は控えさせていただくが、そのとおりである。

エアバッグというのは衝撃を受けると小さな火薬が発動してガスを作って膨らむというシステムで、まさにロケットの点火系と同じものが車に載っている。その点検をいつやっているかというと、工場で1回だけやっているのではないのである。皆さんがエンジンをかけるたびに瞬時にやって、点火系のチェックがうまくいったら初めてエンジンがかかるという、そういうシステムにもう既に自動車業界はなっているのである。
 我々ロケット業界は遅ればせにそれをこの新しい固体ロケットでやろうという、ただそれだけのことである。

【青江部会長】
 いまさら私が言うのは変なのであるが、次期固体ロケットの着手が何で今なのであろうか。何で今でなければならないのか。

JAXA(ジャクサ)(森田)】
 それはいろいろな要因があると思うが、1つには、ミューファイブロケットをきれいさっぱりやめてしまったのが1年前という件がある。

【青江部会長】
 それはまだ政策としては決めてない。