JAXA メールマガジン 70 号
「命名」という文字ヅラの通り、日本語では「名前」は「命」の重要な一部
と考えられています。そうすると、これまで打ち上げられた「のぞみ」「は
やぶさ」「かぐや」らの探査機は、のべ150万人もの人から、その命の一部
を託されていたことになります。
「かぐや」の月周回軌道投入成功の記者会見で、これまであまりそのことつ
いて言及してこなかった滝澤プロジェクトマネージャーが、わざわざ「無事、
お届けすることができました」とコメントしていたのも、それがとても重い
ペイロードだったからでしょう。このメルマガを読んでいらっしゃる方の中
にも、「のぞみ」の火星到達を祈り、「はやぶさ」の撮ったターゲットマー
カーの写真に大喜びした方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
そして、もっとそういうハラハラドキドキを味わいたい、という方も……。
JAXAでは金星と水星の探査ミッションが進行中で、次なる小惑星探査ミッショ
ンの構想も温められています。探査機に託し、自らの命の一部を太陽系空間
にばらまいていく……。SFチックな妄想ではありますが、なかなかに魅力的
ではありませんか。(MK)
JAXA さん,どうか,もっともっと自分の名前を太陽系各地にばら撒かせてください!