はやぶさ関連講演会レポート

4/25 に東京で開かれた「ロボット工学セミナー」は,川口先生をはじめ,久保田先生,西田さんなどが講演されています.

はやぶさ」プロジェクトは海外から高い評価を得たが、しかし一方で「日本の弱点」として川口氏が指摘するのは、通信能力の低さだ。「はやぶさ」は 1.6mアンテナ、NASAの火星ローバーはもっと小さな手鏡のようなアンテナを持つが、性能的にはほぼ同等だという。さらにNASAの場合、火星周回軌道上からの伝送速度は100kbpsオーダーになるが、「はやぶさ」のそれは8kbpsなので、まさしく桁が違う。こういった通信技術が今後の課題と言えるかもしれない。

ミネルバ」をさらに発展させて、10gくらいの昆虫型ロボットを100個使う表面探査なども考えているそうだ。

6/7 に愛知県で開かれた「宇宙ロボットって何だろう?〜“ロボットづくりのまち”を目指すがまごおりロボット講演会」では,元宇宙研の中谷先生が講演され,はやぶさミネルバ,月探査ローバ(Micro5)のほか,NASAエウロパ・タイタン探査ロボット構想など,面白いものが紹介されています.

6/21 に青森で開かれた JAXA タウンミーティング in 青森は,川口先生が登場.

「わき立つような意欲を持った挑戦が、未来を切り開いていく」と宇宙開発への思いを語り、参加者の興味を誘った。

 川口さんは宇宙開発の役割を「新たな技術開発のけん引車」と例え、「プラズマディスプレーも太陽電池も宇宙開発によって進化した。今回のはやぶさプロジェクトも、次代の科学技術を支えるための刺激になってくれれば」と語った。